ⅩⅤ 【Devil’s Play】 デビルズプレイ
善悪の統合と喜び/生きる喜びを表現しよう
デビルズプレイは、生きる喜びを表しています。Devil(悪魔)のスペルを逆さに読むとLived(生きる)です。
カードのシンボルは酒の神デュオニソス。肩を組んで酔っ払っている様子が描かれています。
足元には社会や秩序を表す土星。デュオニソスは有頂天になり、土星の輪から足を踏み外しています。とても楽しそうです。
このカードは山羊座と関連していて、土星が深く関わっています。
山羊座には「社会」「秩序」「達成」などの象徴がありますが、14で新しく作ったもの、時代が作り上げてきた(達成してきた)ものを更に超越することが、デビルズプレイの世界です。
秩序を壊したり、社会のルールという制限を超えることはあってはならないと私たちは教え込まれて育ちましたが、神から見るとそこで「善も悪もなく、遊んでいるだけ」です。
デビルズプレイで描かれている生きる喜びは、善悪を超越した喜びを表します。
デビルとはもともと、神話に出てくる牧神パーンがモデルになっていました。その姿は上半身が人間で、下半身がヤギの姿をしています。
パーンは笛を吹き、踊ったり歌ったりしながら人や動物を導き、収穫や豊かである生活を祝福していましたが、キリスト教が酒を飲み大騒ぎするその様子を、悪魔の邪悪な行いであるとしました。
このカードが出たら、真面目に考えないで楽しみましょう。自分の中のタブー(掟)を壊し善悪のジャッジを超越しましょう。ということをデビルズプレイは伝えています。
制限は社会でもなく親でもなく、自分自身が自分にかけているものです。
その制限を外すことはあなたにとって、社会を生き抜くためだったり、人間関係を良好なものにするための掟を破ることかもしれませんが、それをすることにより善悪のジャッジを超越することが起きます。